職場にてメンバーの持ち回りでやってる勉強会があるのだけど、自分の番が回ってきたので、かつての職場でやったように フロー効率性とかリーンの話を取り上げた。かつてはホワイトボードを使っていたけど、再現性と今後の内容のアップデートを出来るようにスライドを作った。2年前よりも内容についてしっくりと来ているなぁと実感出来ている自分がいた。 docs.google.com
リーンを突き詰めた弁当屋「玉子屋」
最後に参考のページとしてリンク集を設けたのだけど、特に仕出し弁当屋「玉子屋」の生産、配達プロセスはこのフロー効率性の観点から見るととても興味深いので紹介したい。 (テレビの動画のアップロードなので、もし削除されていたら検索してほしい)
いつの動画なのかわからないのだけど、玉子屋のビジネス成果として、この動画では以下のように紹介されている。
- 1日の平均販売が6万食
- 廃棄率0.1% (コンビニ平均は3%)
- 原価率50%以上 (業界平均は言及されていないが、原価率の高さは販管費に無駄がないことを表す)
動画から読み取れるプロセス改善の工夫
リーンの原則から見ると、教科書的なアプローチを弁当の生産と配達という分野でどう適用しているかが伺い知れる。自分が解釈したのは以下のような点だ。
- 1日のメニューを1種類に絞る (flow unit のばらつきを無くす)
- ベルトコンベアを用いてラインの流れを一定にする。 (ステップごとのばらつきを抑制する)
- ベルトコンベア内での作業内容が均一になるように材料配置のプロセスを分解する (ステップごとのばらつきを抑制する)
- 曜日/天気等で需要を予測する。 (需要の予測可能性を上げる)
- 10食以上の法人注文のみを受け付ける。 (需要の予測可能性を上げる)
- 需要予測が立つことで、生産完了を待たずに配達便が出発できる (ステップ感の依存関係を断ち切る)
- 注文数量確定後に追加製造、調整便を出す (供給の調整可能性を高める)
- 作るだけでなく、顧客分析までをパイプラインに組み込む (なるべく広い全体最適を模索する)
- 配送担当が市場調査担当 (聞き込み、食べ残し分析) を兼ねる (多能工化する)
こういうケーススタディというか、教科書と現実を繋ぎながら頭を使うのも大事だなーと思った。