TechとPoemeの間

Qiita に書かないエンジニア業の話

RSGT2024 1日目で印象的だったセッション3つ

普段はこういうの書かないんだけど、今日は覚えておきたいので書く。 よいチームをよい雰囲気を保ったままよい組織にスケールさせていくためにできること confengine.com 及部さんも毎年のように RSGT でセッションを担当されていて、毎年とは言わないけど、…

ライブコーディングで GitHub Copilot を使うべきかどうか

TL; DR 場合による "How to" を教えるライブコーディングの場合は、切ったほうが良い 設計議論を中心に行うライブコーディングの場合は、使うと良いことがある 文脈 最近の仕事の中で、プログラミングを学んでいる人々の前で、オーディエンスのスキルアップ…

2023年のこと

例年以上に「年納め」という感覚の分からない状態だけど、なんか書かなきゃいけない気がするから書く。 どんな働き方をしてたか 2021年末から複数の企業と業務委託または契約社員として関わる働き方を始めた。2023年なので、もう2年も経ったことになる。 何…

『単体テストの考え方/使い方』を読んで現実的なテスト駆動エンプラ開発を考えよう

年末年始に『単体テストの考え方/使い方』(原著: Unit Testing Principles, Practices, and Patterns, 以下 UTPPP) を読んだ。 単体テストの考え方/使い方作者:Vladimir Khorikovマイナビ出版Amazon UTPPP 内でも紹介されているが、テスト駆動開発 (TDD) に…

2022年のこと

昨年の振り返りで書いたように、2021年10月をもって正社員として働いていた会社を退職して以降、半独立した形で複数の企業と関わる1ようになった。 t-and-p.hatenablog.com 結局は2022年もこの形式のままフルで過ごした。既に関わらなくなった企業を含めると…

「完了の定義」と「受け入れ基準」から逆算で考える「スプリントバックログ」

スクラムにて効果的なスプリントバックログを書き出すには?という話です。スクラムに則っていることを前提とします。 スプリントバックログとはどうあるものか スプリントバックログ (以下: SBL) は「スプリントに設定された目標1を達成するために必要だと…

相対見積もりが機能するために必要そうなこと

相対見積もりのテクニックの前にスタンスの話をする

採用活動とマーケットインパクト

マーケットインパクトとは 金融の世界には「マーケットインパクト」という言葉がある。市場 (マーケット) での自分自身の行動が市場に影響を与えてしまうことを言う。例えばある株式*1を大量に買い入れるために注文を入れると市場に流通する株式を買い上げて…

2021年と, これから

振り返ると、人生としては楽しかったが、仕事だけに着目すると大して進捗ないのに慌ただしかった2021年だった。振り返りつつ、来年以降どう生きていこうと思っているのか書く。 1,2月 CADDi にいた。 引き続き採用活動やマネジメントも担いつつ、前年末くら…

今更、エンジニアリングマネジメントについて一人で話すPodcastを始めた

open.spotify.com 「エンジニアリング・マネジメント」という言葉がバズったのは2018年の下半期だったと思う。エンジニアリング組織論への招待 や エンジニアのためのマネジメントキャリアパス という本が出版され、Engineering Manager Advent Calendar は …

Re: エンジニアリングマネージャーとして会社にジョインするのは難しい

6月から、 株式会社ココペリ というところで働いています。 そういえば6月からこんな会社で働いています (Twitterに書いてなかった pic.twitter.com/C67PL4ARrb— むらみん (@Mura_Mi) June 15, 2021 mobile.twitter.com これまで働いた FOLIO や CADDi に入…

『ライティングソフトウェア』システムアーキテクトの新しい "Must Read"

ライティングソフトウェア | Juval Loewy, 株式会社ロングテール 長尾高弘 |本 | 通販 | Amazon を読んだ。とても良かったのでメモ。 積読.add pic.twitter.com/JC39XPJ3io— むらみん (@Mura_Mi) April 22, 2021 「システムデザイン」と「プロジェクトデザイ…

絵に描いた餅のままでは実現できないので、小さく切って1列に並べる

遠い未来の「あるべき姿」を描いたら、細かいステップに切り分けて優先度順に並べるところまで責任を持とう、という話

とりあえず 2020年版の Scrum Guide を読んだのでざっくり感想

2020年版のスクラムガイドを最初に読んだ感想

「玉子屋」の動画から見る「リーン」や「フロー効率性」

職場にてメンバーの持ち回りでやってる勉強会があるのだけど、自分の番が回ってきたので、かつての職場でやったように フロー効率性とかリーンの話を取り上げた。かつてはホワイトボードを使っていたけど、再現性と今後の内容のアップデートを出来るようにス…

自社イベント「Scramble!!」にて FOLIO のプロダクト開発について話しました #folioScramble

FOLIO では不定期で自社イベント「Scramble!」を開催しているのですが、昨日行った「Scramble! #3 FOLIO流 複雑なドメインとの戦い方」にて、「ありふれたもの、未だ見ぬもの: FOLIOプロダクト開発の現場から」というタイトルで 20min の発表を行いました。 …

ざーっと振り返る2018年

みんなが書いているから自分も書く 1月 前職で働いていたのだけど,12月の段階で後輩たちをはじめ,周囲には退職の意向は伝えていたので,ひたすら自分の知っている知識を伝授していた.1月にやったのか12月だったのか覚えていないけど,後輩2人と一緒になっ…

FOLIO を支えるエンジニアリング組織の七転八倒記: 2018年冬

本記事では, FOLIO が2017年から2018年にかけてどのようにエンジニア組織を形成し,課題を抱え,その解決のためにどのようなアプローチを取ってきて,更にその後どのような課題に取り組もうとしているかを紹介しようと思います.

今,個人的に重視しているエンジニアリング組織のためのセオリーをまとめる

株式会社FOLIO にてエンジニアリングマネージャーをやっています.FOLIO では この1年間,プロダクト開発を円滑に進めるための組織を目指し,様々な試行錯誤をしてきました.その中でも,適切なチーム・グループの境界設定やミッションに基づいた組織の構造…

社員数が100人に迫っても社員と社長との距離を保つ「CEO Radio」の取り組み

今年の2月より、FOLIO という会社で働いています。本業はバックエンドシステム開発とかエンジニアリングマネージメントなのですが、それとは別に、「社長による社内向けの音声コンテンツ」の企画及びインタビュアーをやっているので、その話をしようかな、と…

Scala関西Summit 2018 で喋ってきた

来たよーん #scala_ks pic.twitter.com/fgR1lR6Bq1— むらみん (@Mura_Mi) 2018年11月10日 昨年は参加者だったけど、今年はスポンサーセッションを喋る立場になった。去年の記事はこちら↓↓ t-and-p.hatenablog.com 去年の9月に Scala関西Summit 2017 に参加し…

"管理"という言葉の曖昧さ,またはなぜ自分が仕事で "管理" という言葉を嫌うか

仕事をしていると,よく "管理" という言葉に遭遇する.でも,日本語の "管理" という言葉に色んな意味があったり,文脈で "管理" という言葉が指す望ましい行動が違ったりして,辛いなぁと思うことが少なくない.だから自分は,仕事でなるべく "管理" とい…

大規模スクラムにおけるプロダクトの定義

単一のチームでスクラム開発を行う時と比べて,LeSS や Nexus といった Scrum of Scrums,または大規模スクラムを実践する際,「プロダクトは何か」という定義はより重要になります. LeSS の解説書である Large-Scale Scrum: More with LeSS (Addison-Wesle…

スウォーミングとは何か,なぜやるか

スウォーミングとは何か スウォーミング (Swarming) とは,無数の虫が何かの場所や標的に群がって何かを行うことであり,ソフトウェア開発の文脈では,一つのタスクや開発トピックにチームの全員 (全員ではなくても,多人数) で取り組むことを指します. 最…

非スクラムチームに贈る「ふりかえり」の処方箋

非スクラムチームのふりかえりが上手くいかないときのヒントを,スクラムの観点から考えてみた

小さな変化を生み出すときの「エバンジェリスト」の小さな自覚

エバンジェリストな気持ちを大事にしよう,という気持ちについてのポエムです

チームを自己組織化を促進するための「境界」の引き方

チームビルディングをする上で,上手く境界を引きましょうという話.自分の中でもまだ理解が浅い部分があるので,アドバイスもらえると嬉しい.

喜び・情熱・大義 - Regional Scrum Gathering Tokyo 2018 に参加した

Regional Scrum Gathering 2018 に参加してきたので,その振り返り!

「フロー効率」をチームの常識にする - 『This is Lean』の内容をチームメンバーにレクチャーした話

フロー効率性と「This is Lean」 あくまで自分の観測範囲での話ではあるのですが,2017年,ソフトウェアやITシステムの開発プロセス関連に興味がある人たちの間でホットだったキーワードのひとつが「リソース効率性とフロー効率性」だったと思います. 私自…

Good/Bad と 事実/気持ち から始める「ふりかえり」の手引き

日本のソフトウェア開発チームで使われがちな「KPT」の、個人的に思っている短所と、自分たちはどうやっているのか、という話。